名前の由来

名前の由来啓翁桜は、昭和5年、久留米市山本の良永啓太郎という人が中国系のミザクラを台木にし、 ヒガンザクラの枝変わりとして誕生させました。名付け親は同じく久留米市の弥永太郎さんで、啓太郎の 一字をとって啓翁桜と名付けました。 いきおいよく成長する啓翁桜は、枝の伸びがよく、枝を切り込ん でも弱らず切枝用に適しています。花の形や咲く時期などはヒガンザクラに似ています。


啓翁桜とは

さくらは、早春を告げる花として、正月から好んで使われています。
 啓翁桜はつぼみの花が開くと、うす紅色をしたボリューム感のある花が奇麗に咲きそろって、春の明るい華やかさを演出してくれます。 とくに、枝がスプレー状になるので、現代的なフラワーアレンジに、とても適しています。
 啓翁桜は置賜でも、気象条件を活かして、白鷹・川西・高畠地区などで生産されています。1b位の長さに切った枝を束にして温室で加温して、つぼみを膨らませ、花が開く直前の12月下旬から出荷されます。
 あなたのお部屋にも、一足早い春を告げる啓翁桜はいかがですか。


いい花を咲かせる温度があります

12月のうちに枝を取ってきて寒さに当て、出荷時期にあわせて温室に入れて芽吹かせます。1月から2月だと20日間ぐらいかかりますが、3月に入ると2週間ぐらいで出荷できます。温室の温度は日中20℃、夜間は10℃ぐらいで調節しています。いい花を咲かせる温度と言うのがあって、ただ温度を上げればいいというもんじゃないわけです。十分寒さにあたって、春が来たと思わせるように、より自然に近い状態を再現してやらないといけないんです。
 最初の5年間は暗中模索の状態ですから、温室内の回転を良くしようとして温度を上げすぎて失敗したり、途中で死んでしまったりと、それはそれは大変でした。でも、家族と離れて出稼ぎに出るよりはましと、がんばりましたよ。
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